魂に気づき、未知能力を得るために
透視能力、透聴能力、テレパシー、予知能力
未知能力とは、人がもっていながら自覚していない天性の能力、一般的に「超能力」と呼ばれている類の力です。このような能力を意味する英語に”psychic”（サイキック）の語源は、ギリシャ語の ”psyche”（プシケー）で、「魂のもの」という意味をもちます。言葉の意味するとおり、自分は計り知れない力を秘めた魂の持ち主だと気づくことから、未知能力の開発は始まります。
未知能力開発とは、それぞれの魂がもっている自己表現のための創造力、真実を見通す直観や洞察力、そして人を愛し理解する能力を引き出し、高め、発揮させるものです。
人に惑わされることなく自信を持ってあなたらしい人生を送るために、本当の自分である魂や、思考や表層意識を超えた「純粋意識」＝「高次意識」とより深く交わり、助けを得るための訓練です。その過程において、あなたの傷ついた過去を癒し、あなたの存在の目に見えない部分＝精神体や精神エネルギーに対する感受性を高めていきます。今までの生き方とは異なり、人生に対する考え方も変わっていくでしょう。
難しいこともあるかもしれませんが、その経験を通してあなたは魂に目覚め、未知能力を開花させ、人生をよりスムーズに、そしてより楽しいものにできるのです。もしあなたが自我を捨て、生きることの真意を理解し、実践し、魂や精神世界に対して高い意識をもっていれば、このような
特殊能力を発揮することも不可能ではなくなるでしょう。
目覚めるために知っておきたいこと
１．未知能力は、自分の魂に生来与えられたもの。
２．私たちの魂の中には確実に未知能力が存在している。
３．誰でも未知能力に目覚め、開花させることができる。
４．未知能力は本当の自分が望んでいる人生を送るための、魂や高次意識からの誘導である。
５．未知能力に目覚め、開花させるのは、自分だけでなく他の人にとってもプラスになる。
６．未知能力によって、喜びや癒しを得たり、与えたりすることができる。
７．未知能力は、「愛」と「理解」があって初めて目覚める。
８．未知能力は、優しくて強大なものだけれど、決して人を振り回すものではない。
９．未知能力は自我を満足させるものではなく、魂が望む目的を支持するもの。
１０．未知能力を目覚めさせることは、楽しく興味深いことである。
潜在意識に語りかける”キーワード”
魂の存在を受け入れ、未知能力を発揮させるいちばんよい方法は、あなたの潜在意識にその
意思があることを繰り返し伝えることです。次の四つのことを決心し、潜在意識に語りかけてください。
☆私は魂の誘導に心を開く
☆私は魂の誘導を期待している
☆私は魂の誘導を信じている
☆私は魂の誘導に従い行動する
＜＜魂の誘導に心を開く＞＞
「私は直観に耳を傾ける」という意思を固めることが最初のステップです。直観やインスピレーションなど、魂が発する精神エネルギーはとても微妙なものです。そのため自分の意識の中に、それを取り入れるのだという心構えが必要です。あなた自身に問いかけてみてください。
「私は直観に耳を傾けられるか？」
「私は自分に未知能力があるという考えを自然に受け入れられるか？」
「私に第六感を日常的に受け入れる柔軟な心があるか？」
人は生まれながらにして第六感をもっています。実際に今も、あなたはそのような自分の能力に影響を受けています。たとえば、意志の強い人といるときに何かを感じる、ある人のことを考えているとその人から電話がある。理由もなしに計画を変更したあとに重大な事件が起こった、まさかと思うような偶然の一致を経験した・・・・。
人生を振り返ってみると、あなたが意識していなくても、実際は直観やインスピレーションを利用している経験があることでしょう。知らずに見過ごしてしまうのではなく、その一つひとつを意識すれば、あなたの経験はまったく違った意味をもちます。まず直観やインスピレーションに素直に、心を開きましょう。
＜＜魂の誘導を期待する＞＞
第二のステップはより積極的で、意志がいることです。それは魂の誘導を期待すること。従来の考え方では受け入れにくい発想ですが、あなたの中に直観やインスピレーションを発信する魂があり、身体はそれらを受け入れる受信機です。ラジオが電波を受信して音を出すように、あなたは魂が発するものを受け入れて、それを外に表現します。ラジオを”オン”にしなければ音が聞こえないように、あなたが意識を”オン”にし、チューナーのように注意を働かせ、未知能力をキャッチしなければ何も得られません。
次のように自分に問いかけてみてください。
「私は何かを決断するとき、どのくらい頻繁に直観を受け入れているだろうか？」
「私は必要なときに、いつでも直観が活かせると期待しているだろうか？」
「私は直観やインスピレーションを得たとき、どのように反応するか？ それを自然に受け止めるか？ 驚くか？ どうしてそのように感じるのか？」
魂に助けてもらうと決心することで、あなたは自分の注意と意思を自分自身の内に振り向けます。ということは、「自分の外の存在」＝「他人の言葉や影響」に注意を奪われなくなるということです。
まず、魂が発してくれる未知能力に期待するという精神的な姿勢を整えましょう。そうすれば、あなたの意識は高められ、覚醒した高次意識があなたを正しい方向へ誘導してくれます。
＜＜魂の誘導を信じる＞＞
第三のステップは、魂の誘導を信じることです。どこから発信されたているのか確証が得られない直観やインスピレーションを信じるのは難しいかもしれません。また、あなたが聞きたくもないことを告げていることもあるでしょう。
たとえば、誰かと出会い、その容姿や魅力にあなたは惹かれたとしましょう。でも、内なる声がいろいろなことがわかるまで慎重になるように告げています。あなたは孤独で、新しい友達を求めているのに・・・。そんなとき、あなたはどうしますか？直観を無視して先に進んでしまいますか、それとも親密になる前に抑えるように努力しますか？
難しい選択ですね。
未知能力を活かしたければ、感情に流されることなく、本当の自分を確認するまで結果を急がないことです。あなたの欲求や気分がどんなものであれ、直観やインスピレーションを信じるということ、それはあなたを励まし、癒し、守り、教え、誘導してくれます。けれども、未知能力の交信はとても繊細なもので、決してあなたの自由意思や感情を押し退けたりしません。そのため、自分の内から聞こえてくる声に耳を澄まして判断していく必要があります。
未知能力を利用するには、目に見えるものだけに捕われた考えを捨て、精神エネルギーが伝えることを信じる勇気をもたなければなりません。過去の経験について考えてみてください。
「自分の望みに反して第六感が当たっていたことはないだろうか？」
「内から囁く声が自分の役に立ったことはないだろうか？」
「それを信じたか？信じなかったならそれはなぜだろうか？」
「直観を信じていたほうがよかったことはないか？ どうよかったか？」
直観が私や他の誰かを傷つけた経験は一度もありません。本当の直観とは、あなたの成長を促し、あなたを正しい方向へ導く魂からの言葉。それは他人を支配して操るものでも、傷つけるものでもありません。直観を信じるとは、今までの間違った考えを捨てる決心を固めることです。
見知らぬ土地で、あなたは限られた時間と達成すべき目的があるとしましょう。最も景観の美しい道を教えてあげますという、その土地をよく知っているガイドさんのアドバイスにあなたは応じますか？それともあくまで地図に頼りますか？どちらが楽しいか、信じるか、信じないか、それはあなた次第です。
＜＜魂の誘導に従い行動する＞＞
著感やインスピレーションを信じるたびに、あなたが本気で未知能力を得たいと考え、魂とその誘導を信頼していることを、あなたは潜在意識に伝えていることになります。そしてそれは、自我にかられた価値観を捨て、魂や高次意識に自分の人生を委ねることなのです。
しかし、直観やインスピレーションに従って行動するということは、あなたの人生に対する責任を転嫁するということではありません。責任転嫁とは物事を自分本位に操ろうとする意識の表れです。そのような人には真の直観も、未知能力も与えられません。
直観やインスピレーションを自然に受け入れるようになると、あなたの人生はスムーズに流れるようになります。迷い、過剰な自意識、心配、不安から解放されます。それこそが、未知能力を受け入れようとする生き方なのです。
